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2016年4月24日(日) 20:59
小出力とはいえレーザー発振しているようなので、フォトダイオードの反応を確認したくなった場合に備えてOCを設置したままにしておいた。ところが、予想より早く新OCが手に入りそうなのだ。
どう考えてもGW明けだと思っていたが、GW前に可能。
だとすれば、さっさと正式OCを実装してしまうに限る。暫定OCのまま放置しておくメリットは、何もない。
暫定OCそのものは、使い道がない。しかし、OCの両側に存在する光ファイバーは結構な貴重品である。ダブルクラッドファイバーの素線は、想像以上に購入が難しいのだ。クラッド外径125ミクロン・コア直径10ミクロンというスペックは、1.55μ帯のシングルモード用として適するため、ポピュラーである。だが、そういう通信用は、購入単位がやたら長い。
ダミーダイオード基板の方は、液晶表示というオオヤマを乗り越えたので、完成は時間の問題とみなしている。そりゃ若干のトラブルは想定できるが、泥沼に陥ることはあるまい。
ずっと悩んでいるのは、レーザー銃の制御CPUをPICからSTMに変更すべきかどうか。
STM32F4は消費電力が大きいが、それでも100ミリアンペアぐらいなので5V入れても0.5ワット。膨大なレーザー銃の消費電力を考えると、PICとの決定的な差はない。メリットは、圧倒的なプログラミングの容易さ。更に、PICでは困難な複雑な制御も可能となる。書き込みも容易であり、PICのようにライターを別途動態保存する必要もない。
更にSPI接続の液晶に交換すれば、1つのCPUで制御と表示のすべてを処理できる。そうなれば、詳細なエラーメッセージを液晶表示させることもできる。これは、レーザー銃と言う危険な装置においては、魅力的だ。
だが、CPU単体で考えると、PICの方が遥かに入手し易い。10年20年経っても、何とかなるだろう。いや、現物を大事に保存しておいても良い。それに対しSTM32F4は、チップ単体で入手しても意味がない。基板に実装するのは自分の技量では無理なので、CPUが実装された何らかの基板丸ごとで使用するしかない。CPU単体ではなく基板となると、10年後に互換品を買えるかどうか怪しい。
ファイバーレーザーは、初期投資が大きくて維持費が安い。初期故障を乗り越えれば、寿命も長い。特に、業務用ではない個人の趣味だと、稼働時間が短いため励起LDなども事実上半永久的な寿命を持つ。そんな訳で、メンテ次第で10年20年と末永く使い続けられると期待している。だから、基幹部品が将来に渡って入手可能かどうかは重要なのだ。
STM32F4を基板丸ごと幾つか購入して、在庫しておくのも手である。
ただ最後に引っ掛かるのは、STMの I/O が3V系だという点。現状は5V系なので、単純にCPUだけ交換すれば良いってものではない。STM化するには、かなり大規模な改修を要するだろう。ひとまずPIC制御のまま完成させ、将来のバージョンアップ時に検討しようと思う。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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