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2016年5月10日(火) 21:14

重箱の隅

 現在の構成は、極めてシンプルになっている。

 HRとOCに挟まれた部分が共振器であり、そこでレーザー発振すればOCより外側で発振が停止することはない。どれだけ増幅されるかは不明だが、レーザー発振したものが途中で消滅することはない。
 つまり、最終的にレーザー発振しているかどうかは、共振器部分だけで決まる。

 そうなると、レーザー発振しない原因は非常に限定される。だからこそ、安定発振してくれない原因が分からずに困惑している次第だ。
 HR外側の余分はHRは、どうやら原因ではなかったようだ。一時的とはいえ何度か発振しているので、AFとPFの融着ミスなどは考え難い。そもそもAFとPFの融着に関しては、思い切り力を入れて念入りに仕上げた。仮に不具合があったとしても、現状よち改善する方法は見つからない。
 後はもう、重箱の隅あるいはいちゃもんレベルのネタが残っているだけだ。

1)OCを真っ直ぐにする
 OCはFBGであり、光ファイバーが曲がっていればOCも曲がる。曲がれば、反射中心波長も変わる。HRはヒートシンクを付けるついでに直線実装されているが、OCは放置したままだ。OCも直線実装すれば、共振に良い影響があるかもしれない。

2)マイクロベンディングロス
 光ファイバーの側面から不均一な力が加わると、軸がミクロン単位でズレてコアとクラッドの境界から漏洩する光が増える。そういえば、メーカー製のファイバーレーザーではAFを熱伝導ゲルの中に埋めていた。幾ら熱伝導性とはいえ、ゲル状物質の熱伝導は金属に及ぶわけがない。そんなことするよりも金属でサンドイッチした方が放熱に有利である。
 そう考えて自作のAF設計をしたのだが、サンドイッチすればモロに光ファイバーの側面に力を加えることになる。不均一な力を加えないよう、メーカー製はあえて放熱には不利なゲル埋め方式を採っていたのではないのか?
 AF放熱器の固定ネジを緩めることで、発振が安定するかもしれない。

 更に言えば、光ファイバーの一部を動かすと突然発振するなんてことがあるかもしれない。現状では、パーツが特定の温度になったときだけ発振するなどという現象が起きていてもおかしくない。
 だが、そういうことを試すためには、通電した状態でパーツにアクセスする必要がある。電源配線は最小限の長さしかなく、結構面倒だ。
 いずれにしろ、書いてる本人でさえこんな些細なことで発振する訳ねえだろと思っているほどで、だから志気が上がらない。急いで試そうという気分になれない。どうせ可能性が更に消えるだけ・・・

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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