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2020年3月18日(水) 21:21
レーザーゴーグルを探し出し、動作確認を本格開始。
パワーメーターを少し動かし、レーザー照射点を変える。
干渉縞が、いかにもレーザーな雰囲気。
レーザーヘッドの継ぎ足し部分は、出力側で激しい漏洩光が観測される。
強化スリーブは熱収縮になってるので、加熱装置で固定させる。200度以上になる加熱装置は、とうぜん耐熱なので放り込んだままにしてある。
継ぎ足し部分が異常過熱した場合、ここが比較的安全。
部屋を暗くすると、かなり恐怖な発光。
これで200ワット出力させる気には、なれない。本番の融着は、頑張らねば。
レーザーダイオードの片側だけが、発光している。
小さいLDは発光が分かり難いが、大きいLDは確実。
順方向電圧が想像より低い32.2Vしかなく、想定より大きな1.55Aが流れている。
LDへの投入電力は、ほぼ50ワット。
光出力は13ワット強で、想定よりかなり大きい。これは、電流が想定より大きかったため。
LDへの投入電力がレーザービームに変換される効率は、26%となる。
想定より大電流とはいえ、1.55Aは定格の遥か下。よって、変換効率は悪い。この電流で26%なら、ファイバーレーザーとして別に悪くない。
今度は、逆側の励起LDに通電。
順方向電圧、電流値ともに、殆ど変わらない。
これで、励起LDに故障が存在する可能性はかなり低くなった。変換効率が想定内であることと併せ、このままレーザー銃に仕立てることが可能だとほぼ確定。
企業で酷使されたことで励起LDの劣化はある程度進んでいるだろうが、趣味の危ない工作用としては問題ないだろう。
YAGレーザーでお馴染みだった808ナノの励起LDに比べ、ファイバーレーザーは975ナノと波長が長く、LDの寿命が長い。それを更に定格の半分程度で使うことにより、非常にLDの寿命が長いのがファイバーレーザーの特徴である。
少なくとも、IPGフォトニクスは、そういう優良製品を作っていて、米軍御用達。励起LDは数万時間の期待寿命を持つ一方、趣味のレーザー銃はそう長時間使用しない。バッテリーでは数分しか持たないし、工具としても金属加工の業務みたいに酷使しない。
LDを100時間発振させるだけでも、何年も楽しめるだろう。
お役御免で捨てられたLDの、寿命の最後の1%を御裾分けして貰うだけだ。
逆側半分でも、パワーはちゃんと出ている。
レーザースポットが小さいため、13ワットでも受光部へのダメージがある。
想定より電流が大きかったこともあり、次は電流制限抵抗の値を大きくして動作確認だ。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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