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2021年7月17日(土) 23:03
久しぶりの融着接続機だが、トラブルなく動作してくれた。
だが実は、融着開始ボタンを押すまでが途轍もなく大変だった。
融着するには、光ファイバーの被覆を剥かねばならない。だが、ファイバー結合LDは、光ファイバーを保護チューブが覆っている。まずは保護チューブを除去しないと、作業できない。ところが、前回それほど苦労した記憶がない保護チューブ除去に、今回は梃子摺りまくった。 結局、ホットナイフを使うことで簡単に剥くことができた。
LDを交換し易くするため設置位置を替えたことで光ファイバーを余分に引き回すことになり、長さに余裕が無くなったこともプレッシャーを増大させた。 1回でも失敗すれば、致命的とまでは言わないが極めて作業し難くなる。
何とか1発で、推定損失0.04dBに仕上がった。
融着直後の、発光試験。
光ファイバーからの漏洩光は、LD直後がとにかく多い。 シングルモード光ファイバーにLD出力を結合するのは大変で、大幅な出力低下を伴う。このLDは公称3ミリワットだが、LD自体は公称8ミリワットである。
融着部分の強化スリーブを通し、ここも多くの漏洩光が出ている。
無事に、レーザー銃の先端から照準用レーザーが出て来た。
光出力は、実測0.1ミリワット弱とかなり低下してしまった。しかし、これまでは手元照射で確認するには明る過ぎると感じていたので、むしろ良い塩梅である。 加工用途ではない射程数メートル以上とか屋外使用の場合は、同軸の精度は必要ないので外付けレーザーポインターを付ければ良いのだ。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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