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2018年9月28日(金) 21:25
自分の環境において拡張子 vbp はVB6と関連付けられているため、picpgm6.vbp をクリックするとVB6が立ち上がる。しかしこの方法で実行した場合、device6.ini が見つからないというエラーが出る。
だから device6.ini を picpgm6.vbp と同じディレクトリにコピーしておくのだが、公開ソールファイルの bin サブディレクトリ内に exe だけでなく device6.ini も入っていることに気付いた。
しかし、Ver 6.73 付属の device6.ini は、Ver 6.76 のものに比べるとかなり小さい。確かに新デバイス対応はあるが、Ver 6.73 から 6.76.でそこまで対応デバイスが増えたっけ?
気になったので、両者を比較してみた。すると、Ver 6.76 の方には大量のコメントアウトが存在していた。何と、PIC16F1827 もコメントアウト中に存在している。
Ver 6.76 は、時期的に PIC16F1827 に対応していてもおかしくない。公開ヒストリーには、開発中の Ver 6.80 ノコードが混在したなんて記載も見た。しかし、公開されたのは Ver 6.76 が最新であり Ver 6.80 は公開されないまま5年経っている。
もしかすると、コメントアウトを外した上でハードを少し改造すれば、AKI-PIC で PIC16F1827 が書き込めるようになるかもしれない。仮にそれが駄目でも、コメントアウト中の PIC16F1827 に関する記述はソフト改造の大きなヒントになる。
PIC16F88 と PIC16F1827 の書き込みプロトコルがどう違うのか。それを調査するのが面倒だと思っていた。その調査をほとんど省ける可能性がある。
取り急ぎ、Ver 6.76 付属の device6.ini をチェック。CONFIG レジスターに関してはHEXファイルの内容がそのまま書き込まれると期待する。そのうえでデバイス定義の差異は、
PIC16F88 | PIC16F1827 | |
POWER_MODE | VDD | VPP |
PGM_TYPE | FLASH4.9 | FLASH8 |
JP2 | NON | 2-3 |
FIRM | 6 | 6.80 |
VDD_VPP_DELAY | 1 | 10 |
となっている。どうやら PIC16F1827 は Ver 6.80 で対応予定だったものが日の目を見なかったようだ。
PIC16F1827 のコメントを外して AKI-PIC を実行すると、6.80 以降に対応とエラーが出る。これを 6.72 など小さなバージョンに書き換えるとエラーは出ない。
POWER_MODE VPP は初期の AKI-PIC から対応している。
PGM_TYPE FLASH8 は、少なくとも Ver 6.72 で対応している。
VDD_VPP_DELAY は Ver 6.05 以降が対応している。
つまり、問題は2つだけだ。
1)Ver 6.76 でも JP2 を 2-3 にセットすればそれで済むのか?
2)VPP に 9V を供給すること。
実は、COMMENT に記述がある。
PIC16F88 には、RB3 をプルダウンしてくれというお馴染みのやつ。これが PIC16F1827 だとご注意! PIC16F1827はライタボードの改造が必要です。詳細は同梱ファイルの「VPP9V改造.TXT」をご覧ください。になる。
当然ながら VPP9V改造.TXT なんてものは無い。Ver 6.80 と同時に公開予定の資料だったのだろう。
ただ、PICの書き込みにVPPを使用する場合、12.5V と 9V の2通りがあると分かっている。これは電圧を間違えると壊してしまう。
よって、AKI-PIC Programmer V4 の書き込み基板は VPP=12.5V 固定であると推定できる。確認できれば、9V に切り替えできるよう改造すれば良い。
written by higashino [バトルタンク改造Tiger1] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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