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2012年7月14日(土) 19:31
珍品、MSX用クイックディスク。 クイックディスクとは、ファミコンのディスクシステムに使用されていた規格。MSXの場合はケースの物理的形状が一部異なるだけで、内部の磁気円盤はディスクシステムと同一だった。そのため、改造記事が出回ったものだ。
A1-GTなどTurbo-Rの時代には廃止されていたが、初期のMSXは外部記憶がカセットテープだった。しかし、エラー訂正もないため容易にドロップアウトでデータが化けた。もちろんとんでもなく遅いしランダムアクセスもできない。 だが、当時はFDDが実売7〜8万円という時代で、高値の花だった。フロッピーが大容量高速でランダムアクセス可能な夢のメディアだったのだ。 そこに割って入ったのが、クイックディスク。実体は、ディスク形状のカセットテープ。
QDは容量が64キロバイトしかなく、ランダムアクセスもできない。磁気記録は同心円状ではなく、うずまき状に行なわれていた。しかし、読み書きは8秒間で可能だった。これはカセットテープの数十倍の速さ。平面に記録するため、フロッピー同様にエラーは激減。 価格は、ファミコンのディスクシステムのように手の届く範囲。
手持ちのQDは、ACアダプターが欠品。 電源は、8.6Vという半端な物である。ここに、9VのACアダプターを直結改造して使用していた。
しかし今ではQDメディアの手持ちがなく、入手も容易ではない。 動作確認を断念し、改造品でもあるからジャンク扱いで一足先にオクに出した。
ACアダプターの接続状況。 基板は実装密度が低く、ハンダ付けも容易。ひたすらディスクリートのパーツが並んでいるところに時代を感じる。
A1-GT本体にFDDが内蔵されているため、わざわざメディアまで調達してQDを所有する意味は皆無。 コレクションとしての意味しかないが、そもそも場所ばかり取る単なるコレクションは無意味だから売却を決めたのだ。 実機のQDDを持っていても、邪魔なだけ。
written by higashino [MSX] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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