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2006年7月13日(木) 18:02

フライバックトランス

 LT3750を使用するにはコンデンサーや抵抗やダイオードやFETが必要となる。それらはかなり高級なスペックが必要となるが、入手はそう難しくない。だが、最後のキーパーツ「フライバックトランス」が大問題のようだ。
 1万ボルト越えるような高電圧実験に使うものは逆に入手が容易である。なぜなら、ブラウン管式のモニターに使用されるため、あちこちで売られている。ところが、数百ボルトのストロボ向きのものは、なかなか売っていない。

 だが、LT3750のデータシートをちゃんと読むと、どうやら耐圧1000Vが限界ではないようだ。
 LT3750はフライバックトランスの一次側コイルに流れる電流と電圧を制御するが、二次側に流れる電流と電圧は知ったことではない、に近い。一次側さえ制御すれば巻数比などの最初から固定されているスペックに従って二次側の電圧が決まる。電流に関しては二次側は垂れ流し。
 コイルで発生した電流を整流用ダイオードだけ通してコンデンサー直結で充電してしまう。どんなに大電流が流れても一次側の電源には負担とならない。

 自分はコンデンサーに流れ込む電流を制限することを考えていたが、トランスの二次側なのだから制限しなくてもいいのだ。
 電流制限回路は、コンデンサーを放電する場合に使えば良い。

 フライバックトランスの巻数比を2倍のものに交換すれば、コンデンサーへの充電電圧もそのままほぼ2倍になる訳だ。ただしこの場合、整流用ダイオードにも2倍の耐圧が要求されるが。
 だとすれば、パーツのスペックに注意しつつうまく構成してやれば、たまたま手に入ったフライバックトランスで目的の充電回路を組めるかもしれない。

 でも、可能なら比較的低電圧のフライバックトランスが欲しい。ワット数の問題があるのだ。
 トランスの一次側に流せる電流は限界がある。より多くのワット数をブチ込んでコンデンサーを速く充電したければ、i一次側電圧を上げることになる。ところが、ブラウン管用などの超高圧フライバックの二次側電圧を下げたければ、一次側電圧を下げて使うことになる。これでは投入ワット数が減ってしまい充電時間が伸びる。

 困ったなあ・・・やっぱ手巻き?

 まあ実用機を作るときは大問題になるが、取りあえずレーザー出してみるだけ、なら使い捨てカメラのフラッシュ回路でのんびり充電すればいい。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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