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2006年7月14日(金) 18:17
レーザー励起用のフラッシュランプは、カメラのストロボより強力?
確かに普通に使うようなカメラのフラッシュは発光部の長さが1センチ程度しかなく、それに比べれば強力だ。しかし、カメラにはプロの世界が存在する。プロ用機材が存在する。プロカメラマンを対象にした機材は高価だがレーザー機材に比べれば安いのではないか?
そう考えてヨドバシカメラ新宿本店を偵察してみた。
ここにはプロ機材が揃っている。いざチェックすると凄まじい性能だ。何より凄いのがストロボ用電源。重さ数キロで手軽に持ち運べる箱の中に、バッテリーとコンデンサーと発光回路が収まっている。そして、見た目のサイズからは信じられないパワーを持つ。1200ワットとか2400ワットとかあるのだ。
2400ワットというのは600ジュールの注入でも毎秒4回行えるということ。徒歩で持ち運べるバッテリーなのにAC駆動の電子レンジより出力がでかい!
これ使えば、バッテリー駆動可能なレーザー電源を自作する必要もないし性能も申し分ない。YAGレーザー用の大型キセノンフラッシュランプでも機関銃のように発光させられる。
残念なのは、価格が50万円を超えることだ(汗)
1200ワットでバッテリー容量の小さな下位機種でも、20万円を超える。レーザー機材のようにイメージより2桁も高価ではないが完全に1桁は高価だ。残念なはら、金銭的に流用は無理だな。
しかしもし職業がプロカメラマンで既にコメット等のプロフラッシュシステムを持っている場合は、ストロボの代わりにレーザーヘッドを取り付けるだけで凶悪なポータブルパルスレーザー機銃の出来上がりだ。大型ストロボの筐体にレーザーを仕込んでおき、撮影機材と一緒にクルマで移動すれば検問に引っ掛かっても怖くない
(^_^;)
バッテリー駆動を、侮るべからず。
ならばキセノンフラッシュ管はどうだろう。こっちは形状的に流用出来ない。撮影機材は直管より丸管の方が適するので、みんな丸管ばかり。ハイパワーキセノン管を容易に購入出来るのでは?と期待したが駄目なようだ。
そんな訳で、定番のカメラ機材。ハイエンドから一気にローエンドに移動だ。
フラッシュ付きの使い捨てカメラは今や2個980円で売っている。
容量は小さいが安価に実験が可能だ。みんなお世話になっている。
フラッシュ回路はフジの性能が良いらしいが、フジに限定し更にフラッシュ付きに限定しても種類が多い。
当然のごとく、一番安いのを狙う。
ストロボのスイッチを入れず最初に電池を抜いてしまえば、コンデンサーに高圧が溜まることもない。一応念のためメインコンデンサーをショートさせるが、溜まっていないので何も起こらない。
電源が1.5Vなのは使い難いが・・・それに単4アルカリだから充電出力はせいぜい1ワットだろう。数百ジュールを充填するには10分あるいはそれ以上掛かるかもしれない。
フラッシュ発光部は1センチ程度なので、発光部が数センチの小型YAGレーザーを駆動する場合でもトリガー電圧が不足するかもしれない。
やってみなければ分からない。
メインコンデンサーにはスペックが印刷されておらず、耐圧や容量は不明。
トランスの小ささが、ワット数に期待できないと語っている。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(1)] [TB(0)]
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『ストロボ電源』
残念ながら2400ワットではなく2400ジュールが正解のようだ。
ストロボ電源の容量は内蔵コンデンサーに蓄積可能なエネルギーで示すらしい。これを充電するには数秒かかるので、ワット数は数百ワットになってしまう。
電子レンジの方が多分パワーが上。
いずれにしろ買えないことに変わりはない。
written by IDK