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　ＳＳＹ−１が一応壊れていないと確認出来たし、慌てなくても使い捨てカメラの基板でも小沢電気のキセノンフラッシュランプなら確実に発光させられる。だから、自前のＹＡＧレーザーを組むことは出来る。その際に使い捨てカメラの基板ではやっぱりメインコンデンサーのチャージに時間を要するのが困る。待っていれば良いだけならまだしも、結構不安定なんだよな。

　いずれ実用版を作る時は高性能なメイン充電機構が必須となる。これも研究開始。
　例の強力なＬＴ３７５０を使おうとする場合、フライバックトランスの入手が最大のネックだ。簡単に入手出来るブラウン管用のものは恐らく使えない。

　インバーター方式の電子レンジをハラす手も考えた。１００Ｖから２０００Ｖ付近に昇圧出来るのだから、巻数比は１５〜２０だろう。しかも１５Ａ程度は流せる。これを１００Ｖではなく１２Ｖで使えば・・・

　いや駄目だ。１００Ｖ掛けて１５Ａ程度流せる回路に１２Ｖ掛けても１５Ａ流れてくれないだろう。１５Ａ流れても平気な配線だろうが、想定より遙かに低い電圧だもんな。

　そもそも最近はゴミ投棄が減っており、廃品がそう簡単に見つからない。それに破棄される電子レンジの場合、フライバックトランスが絶縁不良等で故障している可能性もバカに出来ない。
　新品だとインバーター方式の電子レンジは高価である。１５０００円以上する。

　ここで、もっと安くてピッタリの製品に気付いた。車載等の１２Ｖバッテリーから交流１００Ｖを作り出すインバーターである！

　例えば秋月電子では１５０ワットのインバーターを１８００円で販売している。１５０ワットは電子レンジの１０分の１だから小さく聞こえるが、電源が１２Ｖバッテリーなので余裕で１０Ａオーバーである。１２Ｖ用機器に使用されるトランスだから、スペック的にもピッタリ。やってみたら抵抗が大きくて１０Ａも流れてくれませんでした、ということは無いだろう。
　取りあえずここから取り外して流用すれば良かろう。

　トランスは３センチ×２センチ程度の小さなものだ。
　左に置いてあるのはＳＯＰのピッチ変換基板。わずか３ミリ角しかないゴミみたいなチップが御神体のＬＴ３７５０である！

　表面にはＬＴＢＱＤと書いてある。
　これから試作するコンデンサー充電基板は完成すれば凄い性能なのだが、とにかく問題が山積している。余りに問題が多いので完成しないかもしれない・・・

・ピッチ幅わずか０．５ミリのＬＴ３７５０がちゃんとハンダ付け出来ているか？
　足がブリッジしていないのは確認してあるが、余りに小さくて足にテスターを当てられずハンダ付け不良が発生していないかどうかは確認出来ていない。
　期待外れの動作となった場合、使用パーツがメーカーの想定外なのかハンダ付け不良なのか分からない。

・取り外したトランスは果たしてフライバック型なのか？
　素性は全く分からない。ピンの役割も分からない。ある程度の想定は可能なので実際に接続して試すしかない。
　巻数比も不明なので、どの程度の電圧が発生するかも試してみるまで分からない。

・ＦＥＴは使えるか？
　これまた例によってメーカー推奨品のＦＥＴなど、どこにも売っていない。
　使えそうな品なら容易に入手出来るが、本当に使えるのか？
　不具合が発生した時にそれがＦＥＴのせいかどうかも簡単に分からないかもしれない。

・超低抵抗の入手
　ＬＴ３７５０の電流検出は僅か７８ミリボルト差で働くため、電流検出抵抗によるロスを小さく抑えられる。だが、例えば１０Ａ流したければ抵抗値わずか７．８ミリオームの抵抗を入手せねばならない。０．１Ωの抵抗が普通サイズであれば１０本以上並列接続しても実用的なのだが。

　どうなることやら・・・