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2006年8月3日(木) 18:03
トランス型のLT3750にしろチョッパ型のNJM2360にしろ、外付けの電流検出抵抗を接続することでバッテリーの電流を制限する機能を内蔵している。
スイッチング動作を制御するついでに電流制御機能を入れるのは容易であり、ICを設計する側からすれば入れるのが当たり前だろう。しかしこれでインバーターを作って出力側に消費電力の大きな家電を接続すれば何が起きるか?
電流が想定の上限まで流れてそれ以上は流れない → 機器が正常に動かない、となるだろう。負荷が大き過ぎる場合、完全に電流が止まるのではなく内蔵ICが規定する最大値までは流れているとすれば?
もしそうであれば、大容量コンデンサーのような巨大な負荷を直結しても動くのではないか?
家電製品は必要な電流が得られなければ動いてくれない。しかしコンデンサーは電流が不十分でも不十分なりにちゃんと充電されるだろ?
入力側に定電流回路を付加しなくてもコンデンサーを充電出来る可能性がある。こいつは実験してみる価値があるぞ。
LT3750と一緒に使えないトランスを秋月インバーターの基板に戻した。
だが、基板上のICを調べると、ちゃんと資料があった。DCコンバーターの制御用としてKA3525Aってのが載っている。これが何と電流制限機能を内蔵していないようだ。16ピンもあるのに!
だが、インバーターとしては過電流保護機能を謳っているから、基板のどこかで電流を検出しているはずなのだ。
取りあえず使い捨てカメラのコンデンサーを使って実験してみる。もし充電電圧が125Vであれば1ジュール以下なので、保護抵抗抜きで充電させてもそうとんでもないことにならないだろう。
発生電圧をチェックするだけなら片側整流で充分だ。
両極ともダイオード入れて対策し、身構えつつスイッチON。FETが破裂するとか妙な匂いがするとかスパークするとか・・・何も起こらず静まりかえっている。
テスターを当てるとコンデンサーにはジャスト125V溜まっていた。
基板上に2カ所の半固定抵抗がある。回してみたが残念ながらいずれも電圧には全く影響無し。疑似サイン派のデューティー調整でもしてるのだろうか?
インバーターとしては直流125Vを作った上でHブリッジ組んで交流化しているっぽい。この基板を改造する意味は果たしてあるか?
最後にわざわざ交流化するために結構な面積使ってるようで、単に直流高電圧作るだけなら150ワット出力なのに相当小さな基板面積で実現出来ているようだ。最初から希望のトランス等を入手出来ればコンパクトでパワフルなDCコンバーターが作れるはず。それだけに、トランス入手の難しさが辛い。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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