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2006年8月5日(土) 10:31

急転回

 チョッパ型電源の材料を買い出す予定を急変更。DC-ACインバーターの買い出しにしよう。ようやく本当に梅雨が明けたかのような太陽を浴びていて、突然閃いたのだ。
 秋月インバーターにコッククロフト・ウォルトン回路を組み合わせたらどうだ?

 コッククロフトの回路を構成するコンデンサーの片側をそのまま充電対象のコンデンサーバンクにしてしまう。
 左図は8段回路で1000Vのコンデンサーバンクを充電する例である。
 電源はAC125Vと書いてあるが事実上方形波でありプラスマイナス125Vしか振れていない。しかし、コンデンサーの充電には正弦波でない方が好都合だ。コンデンサーの電圧が上がって行くと、それより大きく電圧が振れないと充電出来ず。正弦波は充電可能な期間がどんどん短くなる。

 構成要素のコンデンサーの定格を有効に使うにはDC-ACコンバーターの出力電圧を調整出来た方が使い易い。これが解決されれば、直列コンデンサーの充電問題も同時に解決する。

 キセノンフラッシュ用電源を充電するにあたり、これは非常に魅力的に映る。そこで、改造可能性や直結充電に対する耐性、充電性能などを調べるべく方形波安物インバーターを幾つか買って試験しようと考えたのである。
 成功時に得られるものは大きい。

 これが試作した4段コッククロフト。ちゃんと動作すればSSY−1電源に使う。
 黒い2本のコードにインバーター出力を接続する。緑と赤はトリガーコンデンサー充電用。ちゃんと抵抗でもかましておかないと (^_^;)

 無改造の秋月インバーターに接続してスイッチを入れる。ピィ〜ッ・・・ピィ〜ッ・・・オーバーロード警告ブザーが間歇的に2回鳴って充電された。
 写真下側のコンデンサーは2つとも均等に236Vに充電されており、端子間は472Vとなっていた。予定の500Vに比べると少し低いが、充分使い物になりそうだ。コンデンサーは1個330V200μFの定格で、下側2つには合計11ジュールほど溜まったことになる。

 上側2つは合計7ジュール。下側が放電して少し電圧が低下すると上側からも電流が供給されるが、こっちはダイオードが入っているので瞬発力に劣る。ダイオードにも負担となる。一応は合計18ジュールを全部放出可能なものの、上側コンデンサーに割く容量は減らしたい。それには50〜60Hzしかないインバーターの出力周波数が高いほど良く、そんな改造が可能かどうかもチェックポイントの1つだ。

 先日あれこれ試した挙げ句、途中で放置したトリガーパルス発生回路製作。

 素直に小沢電気でカメラのフラッシュ用コイルを購入。最後はこの手があるから別に慌てなかったのである。
 発生電圧1万2千ボルト。定格は不明だが恐らく一次側コンデンサー0.1μFで電圧300〜350Vだ。実際は236Vしか無いため1万ボルト以下しか発生しないだろう。それでもSSY−1や小沢電気のキセノン管を光らせるには充分だろう。

 コイル上部から出ている赤い配線が高電圧線。基板に垂れているのはスパークさせて動作を確認するためであり、基板に接続されてはいない。

 試験基板はパーツ取りして来た0.22μF・1250Vというかなりオーバースペックな一次コンデンサーが載っている。トリガーは機械スイッチの手抜き。

 結局、使い捨てカメラのパーツは一切流用しない方法に落ち着きそうだ。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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