Darkside(https対応しました)

2006年8月21日(月) 17:39

改造開始

 ごっそりとパーツを除去する。
 Hブリジ本体、Hブリッジ制御回路、U3関連全部、出力過電流検出系、そしてジャンパやパスコン。

 たっぷりと空き地が出来た。これならトランスをもう1個載せたり、それほど多段でないならコッククロフトも同居させられる。
 実際はまだレーザーが完成していないため必要な電圧も不明であり、正式の電源装置として組み上げることは出来ない。これまでのように、基板剥き出しのまま実験することになる。

 残ったパーツの耐圧はKA3525Aが40V、LM324Nが32V、FETは60Vなどなど・・・つまり、32Vが限界だ。それなのに電解コンデンサーのうち3個が16Vしかない。具体的にはC12、C15、C21で、これらを高耐圧のものに交換すれば、ラジコンバッテリー2本で初期電圧が16Vオーバーしても大丈夫。

 分圧抵抗を交換する。
 250KΩの半固定が欲しかったが500KΩしか手に入らなかったためR24も10KΩから20KΩに交換した。
 R26はジャンバに置き換え。

 これで、1段目の出力電圧を5〜130Vまで可変となる。
 ある程度バッテリー電圧が高くないと130Vまでは振れない。一番でかいC1の耐圧は160Vだ。スペックが符合している。

 パーツを取り除きまくったが、自分の解析が正しければこれでも秋月インバーターはちゃんと動くはずだ。もちろん家庭用交流周波数は出ないが、トランス出力端子は高周波交流になっているはずだし直流も取り出せるはず。
 電源入れた時はドキドキだったが、想定通り半固定によって出力電圧を自在に操れると確認した★

 どうやら基本的な解析は間違っていないようなので、コンデンサーを交換。C12は16V2200μF→25V3300μFとなり、横倒しにしないと筐体には入らない。
 C15とC21は単純なパスコンなので、100μFのまま16V→25Vへと高耐圧タイプにしただけ。
 更に、出力平滑用C1は負荷が無くなるので160V100μF→250V22μFへと容量ダウン耐圧アップ化。背も少し低くなった。C1の放電用R1は削除。容量が減ったことで、出力電圧検出用の分圧抵抗に放電用を兼ねさせる。

 微細なコンデンサー等は分からないが基本的にこれで入力電圧25Vまで可能となった。トランス出力電圧も、バッテリー電圧を上げてR24を10KΩに戻せば最高250Vまで可能となる。
 だが、ラジコンバッテリーで運用する場合は利用が難しい。充電直後の無負荷だとラジコン7.2Vバッテリーは8.4Vまで上がっている。2本直列すると16.8Vとなり16Vをオーバー。3本だと25.2Vとなり25Vオーバー。かなり面倒なのだ。もっとも、3本直列で耐圧25Vの電解が壊れる可能性は低いし、これで基本出力160〜170Vに調整して運用するのも一案だろう。
 330Vのストロボ用電解でコンデンサーバンクを作る場合に限り、3本直列は有力案となる。バッテリー重量増を容認できるだけの性能が出せればだが。

 交流出力端子に2段目トランスを接続し、電圧チェック。1段目の出力電圧は30Vあたりに落としてある。調整用半固定を回す時に端子に負担が加わらないよう、半固定の両側をホットボンドでサポートしてある。
 ところが、案に相違してちっとも電圧が上がらない。まてよ?裏返しに置いた2段目トランスを見て気付いた。出力端子は3つあるが、1つは使われていない。真ん中と端だけ使われている。入力側は回路図から明らかにセンター・タップ型だ。もし出力側もセンター・タップがあり、センターを利用してトランスに可能な電圧の半分を取り出しているとすれば?

 秋月インバーターは出力交流100〜240Vまでラインナップされている。ただし、秋月が扱っているのは100Vだけ。しかし製造元ではコストダウンのため同じトランスを大量に仕入れて使い分けているのではないか?
 未使用の端子を使えば、実は現状でも2倍の電圧を取り出せるんじゃないか?

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

Comments

TrackBacks

Darkside(https対応しました)

Generated by MySketch GE 1.4.1

Remodelling origin is MySketch 2.7.4