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2006年9月7日(木) 17:29
基本的な配線が完了。
黄色い出力電圧検出はビニールテープを巻いて絶縁。
茶色がGND接続されている出力端子。赤色が出力の+側。
電源コンデンサーはOSコンではなく2200μFの電解にした。温度上昇がそれほどでもないため、寿命はかなりあるはず。
スイッチはFETを使う予定。実験時には外付けのFETスイッチを使っている。また、ヒューズも付いていない。いずれも、外装カバーを製作する時に空いた空間に実装する予定だ。
ともあれ動作試験。電源投入した瞬間に回路がショート!という事態がこれまで多発しているため、10Ω抵抗を挟んで組み立てる。抵抗とかFETスイッチとか電流計とか、パーツいずれもラジコン用の大電流コネクターにして簡単に組み合わせ可能なようにしてある。
スイッチを入れると1A未満が流れ、コンデンサーの電圧は順調に上がる。どうやらちゃんと動いているようだ。10Ω抵抗だけ外し、いよいよ通常の動作試験。
一瞬10A近くまで電流計が大きく振れ、2A強に落ち着く。電圧は順調に上昇中。
最初なので出力電圧は最低設定にしてある。210Vあたりでチョークコイルの振動音が消失し、電流計の針もゼロになる。
ところが、青い半固定抵抗を回しても出力が再開しない。出力電圧設定が高くなっても出力が再開しない。放電器を使って電圧をかなり下げると再開するが・・・半固定の位置に対する反応が異様に鈍い。
FETゲートの電圧変化。インバーター周波数は10KHzと思っていたが13.7KHzあたりになっている。60μFでもギリギリで何とかなりそうな周波数だ。
改めて見ると、まだかなり波形が鈍っている。電圧の上昇下降に数μ秒も掛かっている。上昇時はコンデンサーの充電みたいなもので、最後は上昇ペースが落ちている。ある程度電圧が高くなればちゃんと導通するから致命的ではないが。ほんとゲート容量11000pFは、とんでもない。
スイッチングロスが酷そうだがFETの発熱は非常に少ない。相変わらずコイルの方が良く暖まる。
出力電圧がうまく拾えていないようなので、検出用コンデンサーを復活させる。
掌サイズの装置だが、なかなか怪しい物体に仕上がっている (^_^;)
今回のチョッパー型充電器を開発していて予想外だったのは、バッテリー電圧の性能面への影響が想像より遙かに大きいこと。機器の改造に熱を上げるより、バッテリー電圧を上げる方がずっと効果的である。かと言って3本直列は重くなるし、取り扱う上で3本が単位となると使い勝手がかなり悪くなる。また、電圧が高過ぎて一部設計をやり直さねばならない。
ラジコン同様に10〜20A放電が常用される身近なオモチャがある。電動エアガンだ。そして、6C7.2Vが一般的なラジコンに対し、電動ガン用バッテリーは7C8.4Vが標準。もっと電圧が高いものもあるが一般的ではない。
ラジコンバッテリーではなく電動ガンバッテリーを2本直列すれば、遙かに性能を上げられるのではないか?
8.4Vバッテリーの初期電圧は9.6V程度。19.2Vでもこの充電器は動作可能である。電解は耐圧25Vある。FET駆動用電流が定格ギリギリまで流れるが、MC34063の8番ピンに接続されている3本の150Ω抵抗のうち1本を切断し、50Ω→75Ωとするだけで安全領域になる。
電動ガンのバッテリーを使うことにしても、充電速度がそれより遅いだけでラジコンバッテリーも普通に使える。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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