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2006年9月11日(月) 17:35

磁気ノイズ?

 配線は完璧に行われているとしか見えない。パーツ点数が少ないだけにチェックは容易で、露骨な配線漏れはそうそう起こらない。
 だが、見た目は接続しているのに実はハンダ付けが外れていることが良くある。試作基板の場合、増築作業の最中に一部に負担が加わり、ハンダ付けが剥離することがある。しかも力が加わっていない状態ではピタリとハメ絵になっていて完全な接点に見える。テスターで導通チェックやると、ICの1番ピンが電源に接続していないのでは?と発見。
 ハンダ付けし直すと復活した。

 完動品のはずの仮組基板で駆動しても、充電完了直後の挙動がおかしい。320Vに達すると徐々に平均電流が低下し、なかなかゼロにならないまま僅かな電流が流れ続け、長時間掛けて330Vに接近して行く。電流計の針がゼロとの間を行ったり来たりするわけではないが、極めて短い周期でそうなっている雰囲気のコイル音がする。
 前回の写真のごとく、仮組基板はでかいためコイルから少し離れている。仮組した時は完全に離れていた。基板がコイルに接近することで悪影響を受けているんじゃないか?

 電圧検出端子を1μFのコンデンサーではなく、ターゲット直結にしてみた。今度は330Vに達した瞬間ピタリと電流がゼロとなり、半固定の反応もバッチリだ。これなら使えそうである・・・が使えない。
 実験を行うために何でも良いからコンデンサーを充電したいのであれば、使える。ところが、実用にならない。なぜだが性能が異様に低いのだ。トランジスターの中央が浮いていた時よりも性能が悪化している。330Vの充電に1分近くも掛かっている!
 バッテリーはまだ元気なのに、平均電流が2Aほどしか流れない。電圧上昇は更に遅い。

 制御基板がチョークコイルに接近することでノイズが発生していると思われるが、コイルの方もヒートシンクという金属に接近していることで悪影響を受けているのかもしれない。とにかく現状では実験用充電器としては使えるが携帯銃の電源には性能的に使えない。
 FETもコイルも仮組みで使ったものを実装している。それなのに仮組時の半分以下の性能しか出なくなった。モノ作りって、難しい。教科書には書かれないノウハウがいろいろ隠されているようだ。

 仮組み試験は、実際の実装に近い条件で行わないといけないようだ。新しい10A・80μHのコイルは両側にソルボライト4ミリ重ねにし、ビニールテープで巻いた。振動を防ぐだけではなく、ヒートシンクや制御基板と一定の距離を確保するのが目的だ。
 更に、制御基板には電磁シールドが必要かもしれない。

 現在の充電器を組む時に2SK3132は新しく調達した。
 写真は初代の方の3132で、こっちを新コイルと組み合わせてみる。

 新コイルは絶縁に不安を感じたので、一部ビニールテープで絶縁強化した。しかしテープを巻くのが難しく、不完全。コイル配線を覆う絶縁皮膜の性能が悪かった場合、高電圧を発生させられないかもしれない。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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