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2006年9月19日(火) 17:30

焼けた

 フラッシュランプにはメインコンデンサーだけでなくトリガーコンデンサーが必要だ。
 以前SSY−1を発射した時は0.22μFのトリガーでは不足で、メインコンデンサーの電荷を流用してようやく発射出来ていた。今回トリガーを1μFに増強したが、これならトリガーコンデンサーのエネルギーだけで発光可能だろうか?
 SSY−1は小沢電気の普通のフラッシュに比べて異様にトリガーが掛かり難いため、代用試験は出来ない。実際にSSY−1を使用する。

 ついでに、SSY−1のQスイッチを除去しておいた。これでちゃんとレーザーが出るのを確認することも目的の1つ。

 二号充電器のスイッチを入れる。何だかおかしい。コンデンサーは1個だけで11ジュールしかないため、アッという間に充電が終わるはず。ところが、2秒ほど掛かった上にチョークコイルの音がいつまでたっても消えない。
 充電が完了すると、音が急に消えるはずなのに?

 取りあえずスイッチを押す。無事にSSY−1は発射された。だが、違和感は深まるばかり。コイル音は延々鳴り続けている。とんでもないミスをしたようだ。だが、どこが悪いのか分からない。2発目を撃つかどうか迷っていると、ポンと音が鳴って白い煙が上がった!
 トリガーコンデンサーのGND足が燃えている!?

 電源を切って確認すると、実際に燃えたのはトリガートランスだった。
 トリガーコンデンサーの足は、単に基板裏から白煙が洩れて来たために燃えたように見えただけで、健在。

 トリガートランスの一次コイルに電流が流れ続けて、焼けたと思われる。だが、おかしい。どうして一次コイルに流れ続けるんだ?
 トリガーは見ての通りの機械スイッチである。スイッチから手を放せば物理的に回路は切断され、ショートしようがない。

 もし最初から機械スイッチがショートしていれば、押しても発光しなかったはず。完全な謎であり、トリガートランスが焼けた理由が分からない。
 テスターで調べても、機械スイッチはちゃんと回路を遮断している。

 しかし一方でSSY−1は快調。
 黒い発砲スチロールに穿たれたクレーターを切り出して比較。中央が今回の射撃で、両側は以前の射撃。フラッシュ電解1個しか使っていないのに、今回のクレーターは以前より遙かに深い。
 Qスイッチ抜きによるジュール優先の結果である。

 本番では、この20倍のジュールを投入する。そのためには、まず周辺を固めておかねばならない。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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