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2006年10月1日(日) 21:41

厄介

 問題は想像以上に厄介だ。
 キセノンフラッシュ管の発光原理は単純である。トリガー用に高い電圧を与えて管内をスパークさせ、それによって一気に電気抵抗が下がって比較的低電圧のメインコンデンサーから通電する。

 しかし、最初に高電圧トリガーを与えた瞬間、メインコンデンサーにもその電圧が加わってしまうのでは?
 メインコンデンサーは数百ボルトしかなく、周辺の配線もそれを前提に絶縁されている。そこに数千ボルト以上のトリガーパルスが加われば絶縁がどこか破れて、フラッシュ管内を導通させるべき電流がそっちに漏電。
 フラッシュ光らないわパーツは傷めるわ・・・メインコンデンサーからしてヤバいんですけど?

 普通の回路ならダイオード入れれば済むが、フラッシュ管とメインコンデンサーを結ぶ+電極の配線は、大ジュール大電流が流れる国道一号線である。
 それに耐えられて逆耐圧も1万ボルト以上軽くあって、しかも放電性能を阻害しないダイオードですか?
 メインコンデンサーをサイリスターでスイッチングしようにも、やっぱりそのサイリスターは逆耐圧1万ボルト以上ないと・・・

 だが、SSY−1を最初に試した時は難なく発光させることが出来た。
 レーザー用のフラッシュ管はカメラ用と異なり、配線が2本しか付いていないことが多い。カメラ用に付いているトリガー配線が無い。
 ただ光れば良いカメラ用と違い、レーザー用はトリガーパルスによる管内電離を一様に近付けるため、フラッシュ管に沿ってトリガー電極を這わせたりするらしい。

 カメラ用フラッシュでもプロ用の大型は、管の表面を電線が這っているタイプが多い。そこにトリガー電流を流すのである。
 この電線の這わせ方が悪いと簡単にトリガーが漏電したり発光に失敗したりするのだろう。フラッシュ管がくるくる回るので、SSY−1扱ってるうちにトリガー電線が最適な位置からずれてしまったのかもしれない。
 パルスYAGはモジュールのノリで使えそうでも意外に扱いが難しい。共立グリーンのように単純じゃない。

 正直どうすれば良いのか名案が浮かばない。
 しかし、特に対策無しでも最初はSSY−1を発砲出来ていたのは確か。隠れたノウハウがあるようだ。

 +側のトリガー針金は割り箸で中に押し込み、メイン電極にはビニールテープを巻いて少しでもスパークし難くする。

 作業より考えてる時間がずっと長い状態で、ふと更にとんでもない問題に気付く。
 電解コンデンサーには洩れ電流がある。充電すると何もしなくても少しずつ電荷が流出してしまう。低電圧コンデンサーなら新品で5ミリアンペア、古くなると20ミリアンペアなんてこともあるようだ。馬鹿に出来ない。
 なぜなら、電解コンデンサーを並列接続すれば洩れ電流もそれに応じて増える!

 洩れ電流が1ミリアンペアしかない優秀な電解コンデンサーでも、20個並列すれば20アンペアだ。330Vなら6.6ワットもが失われる(焦)
 これじゃ544ジュール電解1個使った充電試験よりずっと時間が掛かるのも当然だ。しかも、ロスになるジュールは充電時間が延びるほど増えるから、強力な充電器で一気に充電しなくては効率が落ちることになる。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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