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2006年10月4日(水) 17:16
厚さ0.2ミリのアルミ板を巻いて、トリガー電極とする。放電部分に掛からないギリギリまでフラッシュ管の周囲を覆う。
+端子には絶縁ビニールテープをぐるぐる巻きにし、漏電防止の気休め。トリガー電極から管内を通じて+端子に落雷すれば絶縁など意味が無い・・・
SSY−1に単にフラッシュ回路を接続すればいいだけのはずなのに、非常に手間取っている。大ジュール注入で実装しようとすれば、思わぬトラブルが続出。
やっぱり自分のようなシロウトは、まず単純なモジュールで経験を積みノウハウ溜めるところから始めるのがいいのだと感じる。SSY−1は一種の完成品だが、それを使って実験することで学ぶことが多い。将来パーツをバラバラに収集してもっと強力なものを自作しようとした時に、必ず役立つだろう。
この程度のトリガー電極で果たしてフラッシュ管は光ってくれるのか?
光らなければ、どんな電極にすれば良いかまた悩むことになる。
これが、赤外線パルスレーザーだ!
SSY−1は発射された。
着弾の瞬間、ものすごい炎が吹き出した★
画面左側から発射された不可視のレーザー光線が、厚さ1センチの発泡スチロールを撃ち抜いた瞬間の写真である。
カメラの露出は、晴天屋外で太陽をモロに画面に入れて撮影する時と同じくらいである。この炎はそれほど明るい。
レーザー光線そのものでもなく、励起用フラッシュ光でもなく、レーザー照射で蒸発した物質が放つ輝きが、これほどなのだ。
炎の長さは10センチ近い。
小さな図体と小さなフラッシュ管を抱えただけのSSY−1でさえこんなことが出来るのだから、もっと大きくて強力なパルスレーザーを作ってみたくなる。
美しくて明るいCWグリーンレーザーとはまた別の面白さがある。
実は、動画の方を先に撮影した。ところが、どうも肉眼で見たようなイメージが撮れないのである。普通に考えればビデオの方がその場の雰囲気をうまく捉えられそうなものだが、極めて短時間で終了する現象はスチルの方が適しているっぽい。
(mpeg 210 KB) (848*480 1082 KB)
せっかくの動画だが、上の写真の方が遙かにうまくパルスレーザーの威力を伝えてくれるのではなかろうか?
これは、着弾炎が消え去る寸前の写真。
動画の1コマ1コマを取り出した時に、上の写真そしてこの写真・・・みたいな写りをするビデオカメラは無いものだろうか?
手持ちの安物ビデオでは、一瞬を捉えることが全然出来ない。時間軸の問題だけではない。ある瞬間の画質自体もカメラには遠く及ばない。スチルカメラの画質はまさに桁違いだ。
大きな炎はミリ秒単位で消滅するため、火炎放射器のごとくダンボール銃を燃やしてしまうことはない。
相変わらず着火性に問題があり、トリガーパルスを送ってもフラッシュ管はなかなか発光しない。しかしトリガー火花は+電極ではなくGND側で飛ぶようになった。
オリジナルのトリガー電極の切れ端が残っていて妙な漏電の仕方してるのかもしれない。
以前Qスイッチ付きでJR切符の磁性体を吹き飛ばした写真と比較すると、大ジュールの魅力を強く感じる。学術研究ではなく趣味で楽しむなら、Qスイッチは無くていい。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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