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2009年12月3日(木) 21:45

電源どうするか

 ゴキブリレーザーの現状。乱雑に放置されている。
 機能は生きているのだが、いざこれを流用しようとすると困ってしまった。

 水冷装置の弱点として、簡単に分解出来ないという点がある。内部に水が詰まっている。分解したらしたで再度組み立てるのも大変。だから後に動かす可能性があるとなかなか分解出来ない。こいつを作動させると余計なもの一切合切動いてしまう。
 レーザーが水冷専用であり、水冷ヒートシンクが独立して存在していない。だから、水冷システムも付け替えては使えない。

 電源はこれもレーザーに直結で、配線を分離すると大作業だ。やったらやったで、元に戻したい場合に困る。

 冬場なので、ヒートシンクは元の分厚いアルミ筐体で空冷でも可能だろう。それほど長時間動かさないのであればだが。

 電源は最初から作ることにした。
 FDKコンバーターは、そろそろ最後の在庫になる。しかし、新製品への切り替えが進み、以前よりもスペックが上の機種も揃って来た。必要ならまた注文すれば良い。FDKは普通に個人の注文を受け付けてくれる。

 この DC/DC コンバーターはサーバー電源用なので、低電圧大電流に向いている。大出力LDの電源にピッタリのスペックなのだ。
 ただしLEDと同様で、複数のLDがある場合には直列してからドライブした方がロスを減らせる。定電流制御のためには、一定の電位がどうしても無駄になるからだ。

 DC/DC コンバーターは定電圧出力だが、これを定電流出力に改造出来ると非常に便利である。バッテリーを電源として、安定化と定電流化を一気に行える。そのような定電流コンバーターはなかなか売っていないが、レーザーダイオード同様に定電流を要する発光ダイオードのドライブ用としてなら豊富に出回っている。
 これは逆にそういった定電流コンバーターを定電圧出力に改造する記事だが、定電圧と定電流の相互改造を行う理解につながるので参照して欲しい。
 DC/DC コンバーターの方式は幾つもあるので、汎用に使えるテクニックではない。しかし、威力を発揮するケースはかなりある。

 定電流化する上での関門は、SENSE 端子の電位である。定電流化した際に、この電位分はロスになる。従って、SENSE 端子の電位が高いと改造するメリットがない。定電圧のまま使用して、電流制限抵抗を入れる方が勝る。
 安定度を考えると、電流制限抵抗に食わせる電位差は1V程度は欲しい。つまり、SENSE 電位が1V程度より小さければ定電流化改造してもいいし、それより高いなら定電圧+電流制限抵抗で行きたい。

 また、SENSE 端子が不明でこの改造法が使えない場合も、定電圧+電流制限抵抗ということになる。

 ゴキブリレーザーで使用したFDKのコンバーターは、定電流+電流制限抵抗で成功を収めた。つまり、駄目だったら同じようにやればいい。そこで、今回はFDKコンバーターの定電流化改造を検討してみる。
 使い方の解析からして SENSE 端子がどれであるかは明らかで、テスターで調べると0.7V強で安定しているようだ。これなら、改造に挑戦する価値がある。仮に18アンペア流すとすれば、電流検出抵抗は0.04Ωにせねばならない。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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