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2010年1月5日(火) 21:30

最初の関門は突破

 テスターを取り付けてサーミスターの抵抗値変化をリアルタイムにモニター出来るよう準備。これでヒーターに12Vを接続し、抵抗値の減少具合を見る。

 背後の白い板は、断熱材として予定しているポリエステルの吸音材。厚さ11〜12ミリだが片面が硬質でもう片面は柔らかいまま。これでは結晶ホルダーを取り付けた時に振動で位置が簡単に変わるので困る。
 なかなか硬質で耐熱な断絶材が無くて困る。高温で使えると謳っていても、人間の生活感覚での高温だったりする。

 ただし今回の試験では断熱材は使わない。空中に浮いた状態で、空気の対流による放熱は阻害しない。断熱材を使った場合よりは温度が上がり難いはずで、これで果たして150度まで到達出来るか。出来るとして何分ぐらい掛かるか?
 それが主題だ。

 室温13度。サーミスター抵抗値144KΩからスタートした。テスターが途中でオートパワーオフしやがったので、270秒の値は無し。5KΩ前後。実際は10秒ごとにチェックしたが煩雑なので全部は掲載しない。

Ω 概算温度
30 72K 30度強
60 39K 50度強
90 24.5K 70度弱
120 15.6K 85度
150 11K 95度
180 8.1K 110度弱
210 6.2K 120度弱
240 5K 130度弱
300 3.47K 145度
330 3.03K 150度弱
340 2.88K 150度強

 温度の上昇は思ったよりも遅く、目標到達まで5〜6分を要している。電源を切ると惰性で更に温度は上昇したが2.84KΩまでしか達しておらず、オーバーシュートは小さい。結晶ホルダーを最小限のサイズにしてあるのが効いている。
 また、異音や異臭がしたり煙が出るといったこともなく、無事に加熱出来た。
 これで最初の関門は突破だ。

 市販のクラス4グリーンレーザー装置の殆どには、ウォーミングアップタイム <10分 という記述がある。結晶を暖めて温度を安定させるのに必要が時間として適切な仕様であり、見た目は若干違うにしろ恐らく自分が作ったこのオーブンと殆ど同じ物が内蔵されているのだろう。

 除湿庫モードで動作させるときは150度弱まで上げず110度前後にキープすると、かなりの省エネになりそうだ。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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