Darkside(https対応しました)

2010年1月9日(土) 19:53

これなら行ける

 オートウエルドを側面で硬化させたポリエステル防音材は、使い物になりそうな剛性を感じさせた。そこで、結晶ホルダーを載せて別のポリエステル片で押さえ付け、ガムテープで固定。隙間が開いているのは実際の状況を反映させている。
 レーザー光が通るので、完全密閉出来ない。

 主題は、床のアルミに熱伝導で逃げるのをどの程度防止出来るかである。

 これで通電したところ、空中吊りに比べて僅かに温度上昇が遅かった。ところが、約120度に達した時間はほぼ互角であり、それ以降は逆に早くなった。
 約150度までは10秒ほど早く到達し、しかも温度上昇ペースの落ちが少ない。

 つまり、防音材=断熱材にも少しは熱伝導があるため空気よりは熱が逃げて温度が上がりにくい。しかし高温になるほど対流による放熱が大きくなり、対流を押さえ込める断熱材の方が有利になるということだろう。
 150度近辺では明白に有利であり、周囲が更に低温でも安定して150度に到達出来るだろう。所要時間は5分強。

 どうやらこれで決定だな。

 結晶オーブンと制御基板はPIN1からPIN4で示した位置で切断し、4ピンのコネクターで接続する。
 R1は金属箔精密抵抗。ヒーターのスイッチングは低周波で良くスイッチングロスも余り問題にならないので、FETは適当に余ってるのを使う。

 保温システム自体は単純な話で、A/D変換入力で温度チェック。PWM出力でヒーター出力調整。PIC16F88の機能を初めて使ってみるのに手頃だろう。最終的には約110度での防湿庫モードと150度弱の実戦モードを切り替える機能が付くし、試験中や調整のためにLEDだの液晶ディスプレイだの接続することになるだろう。
 サーミスターの絶対的な特性は不明なので、変換効率が最大になる時のA/D変換値を実動作で取得せねばならない。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

Comments

TrackBacks

Darkside(https対応しました)

Generated by MySketch GE 1.4.1

Remodelling origin is MySketch 2.7.4