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2010年1月22日(金) 21:01
結晶オーブンのフタは固定方法が問題だ。隙間からレーザーが漏洩しないよう、正面同様に周囲ぐるりと装甲してしまうのが一番に思える。ところが、ヒーターやサーミスターの配線が邪魔になり、装甲困難である。
レーザー銃本体レールに載せると、レール壁の高さが22ミリあるので20ミリ強のレーザー光路はスレスレで隠れる。だから、真横への漏洩光は遮られる。そこで、テープ止めするのが原始的でも結局は扱い易さで勝りそうとの判断。
将来は追加対策もあり得る。
レーザー光路の密閉は、システム全体に影響が大きい。密閉出来ない場合、筐体カバーに密閉性と強度が必要となり、そっちで重量増大を招く。基本的に光路を密閉して銃口以外は安全ということにすれば、筐体カバーは装飾扱い出来る。
このあたりいい加減に作ると、他人に障害を与える危険とかいう以前に自爆の危険激増。非常に危険な製作物だが、それと最も長時間一緒に居て最も近くに居るのが自分自身に他ならない。
床は、YAGレーザーに撃ち抜かれたサンドペーパー。
結晶オーブンが一応完成したので次は制御基板だが、早くも誤算発覚。コネクターが合わない。オーブン側はATX電源の小さい4ピンだが、それに合わせるつもりで買ってきた4ピンのオスは固定突起までの間合いが狭かった。
オーブン側をオスにすれば、相方の4ピンメスは入手し放題である。だがその場合、誤って電源を接続してしまう危険がでかい。
無理矢理ではあっても接続出来たから、通電試験やってみる。
その結果、熱伝導によるロスが想定外に大きかった。室温が16度と高めスタートなのに、150度到達に10分半を要したのである。オートウエルドによる熱伝導は、軽石なみに大きそうだ。結局のところ、剛性が大きくて耐熱性もあって断熱性が良いなんて都合の良い材料は無いようだ。
剛性と耐熱性は譲れないとなれば、断熱性は妥協するしかない。
13〜14分通電を続けると170度を超えたので、温度差150度は確保出来そうである。レーザー銃は水冷なので、もともと氷点下では使用出来ない。そうなると、温度差150度を確保出来ればLBOを所定温度にキープ可能となる。
通常は110度前後で防湿庫化させておくから、150度まで数分で移行可能。150度のキープも想定より電力を食うが5ワットを越えることはない。
すなわち、実用性を損なうほどの問題ではないと考えられる。
予想より電力を食いそうなので、防湿庫モードでは110度に抑えておくのは必須。
オーブン断熱材の天井は、オートウエルドの関与しない一枚板である。それでも結構暖かくなった。素の断熱材の性能限界もありそうだ。結晶ホルダーと断熱材の間に数ミリの空気層を確保した方が良かったかもしれない。とはいえ、高い剛性で保持せねばならない底面に関してはどうせ空気層を用意するのは無理でありそっちからどんどん熱が逃げるため効果は限定的だろう。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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