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2020年9月4日(金) 21:11
Sタンクで必要になる電源系を、整理する。
まず大前提として、バッテリーは7.2Vまたはリポ2セル7.4Vを使う。いずれも、7.2Vと公称しておく。
直結負荷とは、7.2V非安定化電源をそのまま使用可能で、かつスイッチ機能をユニットが内蔵しているもの。具体的には、
・電動エアガン
・走行用ブラシレスモーター
が該当する。
これらは大きなノイズ源にもなり得るので、できるだけラジコンバッテリー近傍から別配線を引き出す(これに現実的な物理的限度があるから、厄介だ)。
悩ましいのはサスアーム駆動用のハイトルクサーボ8個で、サーボモーターは恐らく走行用ブラシレスモーター同様にスイッチ機能内蔵とみなせるだろう。だが、サーボ内蔵のマイコンまでは、待機電力ゼロとは行かないだろう。今の所は、直結負荷に含めないことにする。サーボモーターは、むやみにノイズをバラ撒く設計でもないはずだ。少なくとも、走行用モーターのノイズに悩まされるより前に、サーボモーターのノイズに悩まされたことはない。
この2つの直結負荷を除く、すべてが直結以外の負荷に含まれる。主電源スイッチに連動し、ON/OFFされる。
機械スイッチをONにすると、DCコンバーターが15Vを生成。Q1をONにする。この15Vは、走行用ブラシレスモータードライバーの、ハイサイド駆動用TLP250の電源としても使用する。
D1は用心で、DCコンバーターは出力側に電位が変動する容量があると結構簡単に壊れる。
D2は、機械スイッチOFF時のDCコンバーター入力側サージ防止。
D3は、Q1がOFFになったときの直結以外の負荷が生むサージ防止。大電流に耐えねばならないので、要注意。
R3は、Q1のソース電位が曖昧になるのを防ぐ。実際には、これを分圧抵抗にして5V以下を取り出し、バッテリー電圧モニターとして流用することになろう。
いちおう、走行用ブラシレスモーターの制御プログラムも確認する。
記憶通り、貫通電流を発生させないようデッドタイムを生じさせる命令順になっている。命令の順番を入れ替え、貫通電流が発生するが回路を遮断することはないように変える事で、サージを大幅に低減できるはずだ。貫通電流が発生する時間は0.1マイクロ秒のオーダーでしかなく、全く問題にならないはず。
これだけでノイズを小さくできるし、更にキッチリとGND分離に注意する。それでもノイズが暴れるようなら、もうSタンク製作は失敗だと諦めるしかない。市販のブラシレスアンプでは、満足な戦車走行は実現できないのだから。
written by higashino [Sタンク 1/16] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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