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2022年4月21日(木) 22:42
解像度
桜を撮影したクリップを処理していて、かなり遺憾な結果になった。
バーチャル花見を楽しもうとしたのだが、余りに解像度が足りないのだ。とてもじゃないが、VR空間内で桜を味わえない。
片目の解像度は、4096×4096 であり、素のデーターは 3684×3684 だ。これが180度分なので、1度あたり20ドットていどということになる。一方で肉眼の解像度は、視力1.0で1分すなわち1度あたり60である。つまり、解像度が3倍も足りない。
肉眼で見たままの解像度で風景を記録するには、片目11Kの解像度が必要である。すなわち、22Kビデオ。2D動画なら8Kはもはやファイナルアンサーで、それ以上はオーバースペックでしかない。だがVRだと、8Kなど低画質過ぎて話にならないのだ。ドットが見えずコントラストも高い高性能なVRゴーグルを前提としても、最低16K動画でないとVR花見は無理だろうな。
風景写真は、解像度が命。それはスチルの常識だが、動画でも同様。ましてVRだと、風景を楽しむには画質が足りなさ過ぎる。スチルならまだ可能性はあるが、動画でVR風景は無理。
逆に言えば、8K動画を超えた更なる高解像度動画にもニーズがあるということだ。
しかし機材を考えると、プロが用意された撮影環境に持ち込むのではなく、一般人が旅行やイベントを撮る場合に現実的なのは8Kまでだろう。それを超えると、機材が現実的ではない大きさや重さになるか、スペックの解像度は高いが実際の画質は死んでいる映像にしかなるまい。
だから、8KでもVRとして成立する映像はVR撮影し、それが無理な映像は従来の2Dで撮るという使い分けが妥当だと思う。
そしてそのような使い分けには、EOS R5C は適している。レンズ交換だけで、VR180 3D にも通常の動画にも、両方に対応できるからだ。
シャッター速度
VRでは脳が仮想「現実」に浸っているが、フレームレートが不足すると動きがパラパラになり、「これは現実ではない」と我に返ってしまう。だから、VRではハイフレームレートが必須となる。それでも、解像度も必要なVRで現実的なのは60pである。
2D動画の場合、60pあれば高速シャッターでも動きは滑らかに感じる。
だが、VR花見では60pでも駄目なようだ。散り落ちる花びらが、高速シャッターでパラパラするのだ。60pでも、明白に気になる。どうやらVRの場合、シャッター速度を上げることはできないようだ。屋外撮影に備え、DUAL FISHEYE の後部に差し込めるNDフィルターを確保しておく必要アリだ。
レガシー3Dの活用
旧来の 3D 動画を VR180 3D 変換することができた。ならば、本来の VR180 3D の動画に、旧来の 3D を混在させたコンテンツも作れるのではないか?
以前そう考えたが、無理だと判明した。と言うのも、立体感が異なるのだ。
VR180 3D は、両眼視差が肉眼に近く、見え方がリアルである。人物など、まさに目の前に存在するかのように立体的に見える。それに対し旧来の 3D ビデオカメラは、その大半が両眼視差不足である。立体的に見えるが、人物に奥行きが感じられない。更に、肉眼より視差が小さいということは、実物より巨大に感じる映像となる。
単体で旧来の 3D 動画を見る分には慣れてしまうのだが、リアルな立体感を持った
VR180 3D 映像に続いて見ると、いきなり巨人が現れたような違和感を覚えてしまう。奥行きも、急に無くなったように感じてしまう。
だから、混在は無理だ。レガシー 3D ビデオカメラの価値も、下方修正せざるを得ない。
written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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