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2022年5月30日(月) 21:10
1軸(横ズレ)だけのソフトウェア IBIS がそれなりに効果的だったことで、回転補正は行わなくても効果的であると推測できる。
手ぶれ補正の対象はVR撮影であり、基本は三脚である。つまり、本来は三脚でアングル固定したいのに、三脚が使えないから手ぶれしてしまっているという前提だ。
ソフトウェア IBIS が手ぶれ量を誤認識するのは、特徴点の抽出や照合が時々失敗しているからだと思われる。画面内の動体が影響を与える場合もあるだろう。動体に影響されず、画面中央に近い。そのような部分は必ずしも存在しない。
まてよ・・・アングル固定が前提なのだから、特徴点などと言わず画像そのまんま照合すれば?
画像そのまま照合ならば、面積が小さくても高精度な照合が可能である。そして面積が小さくても良いなら、画面中央に近く動体も絡まない場所を指定できる可能性がアップする。
当然に前例があると思って探すと、やはり存在した。位相限定相関法と言うらしい。
回転を無視し、2軸ズレだけ取り出してみる。
取得ズレを見ると、縦ズレは横ズレの10分の1ぐらいしかない。これは、実態に合っている。一脚を使った結果ということだろう。
取得できたズレ量が現実を反映しているかどうかだが、手ぶれ補正済みの動画を作ってみるのは非常に時間が掛かる。そこで、重要部分だけ切り出して動画を作ることにした。片側 4096×4096 あるが、640×640 ぐらいを切り出して効果の確認に使えば、時間を食いまくる png 圧縮の時間を劇的に減らせる。
ソフトウェア IBIS の効果を確認するだけなら、ステッチもしなくていい。
どうやら今度こそ、実用になりそうだ。
回転が酷い部分はもちろん補正効果が落ちるが、それでも全体として充分に合格。三脚に据えたような完全停止補正までやっても、それほど破綻しない。
一脚と三脚では使用可能な状況がかなり異なるので、一脚による安定化が実用になるとなれば VR180 3D の撮影機会も広がる。もちろん、手ぶれ補正に使えるような不動点を確保できる状況でなければならない。例えばファイヤーショーなどは、不動点を確保できない可能性が高い。
written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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