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2022年6月10日(金) 22:24
動画ステッチに倍率色収差補正処理を組み込み、過去に撮ったVR動画を再処理して行く。
初期の動画は、収差補正が無いというだけでなく視差パラメーターを誤設定したものもあり、閲覧に不快感がある。要修正だ。
ところが、最初のクリップを処理し終わった png ファイルをチェックすると、明らかにおかしい。左右の画像が、想定以上に上下にズレているのだ。左右レンズの上下ズレ個体差に関しては確認済みであり、今更これほど大きなズレが発生するのは納得できない。
VR静止画を幾つも使って調べると、なぜか以前確定された値とズレ量が異なる。しかも、結構バラけるのだ。どうしてこうなるのか不明だが、公式ツールである EOS VR Utility も毎回視差補正値を計算しているところからして、想定内の現象かもしれない。そこで試しに、遠景を多めに含むVR静止画を幾つか持ち出す。
これで、ズレ量の自動取得を試してみよう。
倍率色収差の推測に使ったプログラムが、そのままズレ量の推測に使えるとの皮算用がある。
色収差の場合はGプレーンとRプレーンを比較したが、ズレ量はそのまま左画像と右画像を比較する。
倍率色収差では、0.1%にも満たない倍率をかなり的確に検出できていた。そう、左右レンズで倍率(焦点距離)が僅かに違うのではないか?という疑いも持っている。こういう個体差は、厄介だ。せっかく2つのレンズを1つにパッケージングしている利点が、大きくスポイルされかねない。
本来ならステッチなど公式ツールに丸投げして、仕上がりを寝て待つのが理想である。しかし公式ツールが RAW 未対応なのでお話にならず、なまじ自作ソフトが使い物になって来るといろいろ気になってしまう。何しろ自作だから、重箱の隅が気になれば掃除することができてしまうのだ。
試したところ、意味のある数値が出て来なかった。
中心座標は遥かな画面外で、倍率も1中心にふらふら。左右視差の影響に埋もれるていどの違いしかなさそう。ここは、ヘタに倍率などいじるとロクなことにならないと考えられる。ならば手ぶれ補正で効果を発揮した位相限定相関法で、上下のズレだけでも自動取得できないか試してみよう。左右視差は横ズレの判定に響くが、縦ズレの判定には響かないはず。
written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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